こんにちは。カナデラボの泉です。
今回はちょっとした雑談を。。
僕は山登りが好きです。
僕の山登りの目的は頂上に着くことだけではなく、自然を感じたり、登り降りの道程や食事など、その全てを楽しむことにあります。
でも最初からそうだった訳ではなく、そう思うきっかけがありました。
お婆ちゃんクライマー
以前、男体山と言う、一般的にややキツイと言われている山に登った時の事。経験者の方と二人での登山でした。
平日だったのでほぼ貸し切り状態。僕らの他には年配の女性グループがいるだけでした。
当時、初めて百名山に登る僕は、お婆ちゃんがこんな山を登れるのかと、正直、少し興味本位で見ていました。
しかも彼女達は話しながら、近所を散歩する位のノリ(少なくとも僕にはそう見えました)で登って行く。
僕らは黙々と行くので、当然、いつのまにか見えなくなるくらいの差が付いて行きました。
途中で休憩していると、先ほどのお婆ちゃん達が追い付いて来ました。しかも最初のリラックスしたテンションのまま、話を弾ませて。
そんな事が何度かあって、結局下山したのはほぼ同時。しかもお婆ちゃん達は最初とあまり変わらず、そんなに疲れて見えない。何なら、「もう一仕事しますか」とか言いそうな雰囲気。そして僕らはクタクタ。
そこには長く生きた人の人生のコツみたいな所があったのかも知れません。でも僕はその中に、「頂上に着く事だけではなく、その道程も楽しむ強さ」みたいなクリエイティブなものを強く感じました。
そしてその哲学は僕にフィットしました。
ピークハンター
つい最近、ヨーロッパなど、4、5000mクラスの雪山にも登る、いわゆるガチの方と話す機会がありました。
その方が登った山の写真を見せてもらいましたが、写メでも十分伝わる程の美しい景色でした。
僕(以下B)「やっぱり生の景色は圧倒的でしたか?」
Aさん(以下A)「その時は景色を見る余裕がありませんでした。後から写真を見て、あぁ、こんなとこを登ってたんだなぁと。」
B「あぁ、そこまで過酷だと、そう言う感じなんですね。いやぁ、それにしても雪山って景色が澄んで綺麗ですね。」
A「泉さんは山が好きなんですね。」
B「Aさん程じゃないですけど。」
A「あ、僕、山好きじゃないですよ。むしろ登ってる時なんて、嫌で嫌で仕方ないです。」
B「え?いやいや、そんな方がわざわざ海外行って登山とか。。」
しかも彼は、海外だけでなく国内の百名山はほぼ登ってるらしいんです。しかもわざと難しいコースで。
A「僕の目的はピークハントなんです。山が好きなのではなく、制覇するのが好きなんです。一種の支配欲です。」
B「海外まで行って?」
A「はい。」
B「支配欲の為だけに、そんな沢山の労力と時間をついやしたんですか?」
A「はい。」
B「変態ですね。」
A「無謀とか無理とか言われるとやりたくなっちゃうんです。」
Aさんは走るのも嫌いみたいなんですが、
B「じゃあ例えば、トライアスロンとかも、無理だろって言われたらやりたくなっちゃうんですか?」
A「そうですね。」
でもこの性格ってある意味最強なんじゃないかと。
ピークハントって、考え方次第で何にでも当てはめられる。例えば趣味だけじゃなく仕事とかにも。
実際Aさんは起業家で投資家なんです。色んな仕事に関わっている。
何にでもモチベーションを向けられる人なんです。
一つの事を掘り下げる人。
シムテムが好きな人。
0から1を作る人
1を10にする人
当たり前ですが、考え方は人それぞれ違って良いと思います。ただ改めて色んな人がいるもんだと面白く思いました。
大切なのは違う考えを許容する事。そしてその上で自分の考えを持つ事。
この両立は真理だと僕は思います。
京王線府中駅から徒歩5分 音楽教室カナデラボ