京王線府中駅徒歩5分、音楽教室カナデラボ、ボイストレーナーの泉です。
唐突ですが、皆さんは「ボイストレーニング」という言葉を聞いてどんな事を想像されるでしょうか?
世の中にはボイストレーニングの手法が無数にありますが、何事も本質と言うものは似ていると思います。
声は環境に影響を受ける
フランスの哲学者ルソーは、「もしもあなたの弟子が声が出しづらいと悩んでいるのなら漁師か農家に出しなさい」と言う内容の事を言ってます。
これはズバリ、「声は環境に影響を受ける」という事です。
普段私たちは無意識に(人によっては意識的にも)周りの環境に合わせて生活しています。違う言い方をすれば、少なからず周りから何かしらの影響を受けています。無意識と言うのは、ある意味では意識的な事よりも強力です。
例えば、電車の中、オフィス内、一人暮らしのアパート、比較的格式が高い場所など、それらの場所では、皆が賑やかにしている公園や大衆居酒屋の様な開放的な場所と同じ音量で話すでしょうか?
そんな事をしたら注目を浴びてしまいますよね笑
私たちは普段から「声を抑えて話している」事の方が多いのです。
もっと言えば、無意識に外部から抑圧を受けています。これはストレスにも繋がりますよね。
本来の自分の声
声が出しにくいと感じている場合、年齢や身体的な個人差、体調の原因もありますが、ほとんどの場合はただ「バランスを崩している」状態なのです。
ボイストレーニングとは声を作り上げるという言い方もできますが、「本来の声を出せる様にする」と言うのがより正確なのではと実感しています。
例えば赤ちゃんはあの小さな身体で全身を使って泣きます。すごい声量です。生きる為なので必死です。
あんなに大きな声で泣いているにも関わらず、声が枯れている赤ちゃんを聞いた事がありますか?
元々ハスキーな場合もありますが笑、ほとんどは枯れません。
要するに私たちは元々、本能的に声の出し方を知っているのです。ただ日常の生活でバランスを崩しているだけなのです。
この傾向は田舎より都会の方が強い印象があります。
もちろん個々の性格も影響しますが、地方から出て来て間もない方は、都会に長く住んでいる方よりも声に伸びがある場合が多いです。
これは人の密度や自然環境など、様々な事が影響しているのだと思います。
前述した通り、個人によって多少ケースは異なりますが、基本的には「開放的にバランスを整える」と言うのが本質的な解決に繋がると思います。
なんだか整体院みたいですね笑
声の状態は精神状態にも依存してるので、それはまた別の機会に。
泉でした〜
府中駅徒歩5分 音楽教室カナデラボ ボイトレ